2025.08.01

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#113 世界を変えた本『アンクル・トムの小屋』の知られざる魅力 訳者・土屋京子さんを迎えて

土屋京子さん
土屋京子さん

ハリエット・ビーチャー・ストウの小説『アンクル・トムの小屋』は、奴隷制度の非人道性を告発し、米国社会を変革した、アメリカ文学の記念碑的作品と言われています。かつては日本でも子供向けに翻案されたものがよく読まれましたが、原作は物語の展開に意外とメリハリがあって、読む者の感情を揺さぶる優れた長篇小説です。

正直で有能、分別と信仰心を持つ奴隷頭のトムは、ケンタッキーのシェルビー農園で何不自由なく暮らしていたが、主人の借金返済のために、奴隷商人に売却されることに。トムが家族との別離を甘受する一方、幼子を売られることになった女奴隷イライザは、自由の地カナダへの逃亡を図る。……

本作はどのように書かれ、読まれ、世界を変えていったのでしょうか。また、奴隷解放の一助となったはずの本書が、昨今では黒人の間でも批判の的となることが多いのはなぜなのでしょうか。今回、本作を新訳された土屋京子さんをお迎えして、知られざる本書の魅力、そしていまだ根深い差別の意識などについて、たっぷりと語って頂きます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#113
世界を変えた本『アンクル・トムの小屋』の知られざる魅力
訳者・土屋京子さんを迎えて
『アンクル・トムの小屋(上)』ハリエット・ビーチャー・ストウ/ 土屋京子訳『アンクル・トムの小屋(下)』ハリエット・ビーチャー・ストウ/ 土屋京子訳
《日時》2025年8月27日(水)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2025年8月1日(金)~8月27日(水)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メール配信予定日:8月26日・27日の2回。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[土屋京子(つちや・きょうこ)さんプロフィール]
翻訳家。東京大学教養学部卒。訳書に『ナルニア国物語』全7巻(C・S・ルイス)、『あしながおじさん』(ウェブスタ-)、『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』(トウェイン)、『小公女』『小公子』『秘密の花園』(バーネット)、『仔鹿物語』(ローリングズ、以上光文社古典新訳文庫)、『部屋』(ドナヒュー)、『ワイルド・スワン』(ユン・チアン)、『EQ~こころの知能指数』(ゴールマン)ほか多数。
土屋京子さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。