《2025年10月刊》『ブレシアの飛行機/バケツの騎士』(カフカ/丘沢静也 訳) 『エミール3』(ルソー/斉藤悦則訳)
バラモンの息子シッダールタは、身分を捨てて親友ゴーヴィンダと苦行の旅に出る。解脱者ブッダとの邂逅、友との別れ、遊女との快楽生活を経て、それでも心の渇きは満たされず……。自己の解放と世界の真理を求めた青年の魂の旅路。
「学んだ知識を自分のものにしていく。そこに喜びがうまれてこないだろうか」。仏訳、英訳、現代中国語訳の『論語』も踏まえ、孔子と弟子たちの迫真の対話に出会える新訳。これまでにない世界文学的な視点からの果敢な注釈も添えて刊行。
平清盛を討つべく九州から上洛の海路、為朝親子と家来は遭難してしまう。そして舞台は琉球王国に。尚寧王に男子の世継ぎがいないことから後継者争いが勃発。深い因縁も絡んだ、個性豊かな登場人物たちの熾烈な戦いを描く「琉球編」。