2023.09.27

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#95 時を超えて心に響くブッダの言葉、『スッタニパータ』と『ダンマパダ』 訳者・今枝由郎さんを迎えて

今枝由郎さん仏教と聞くと法事などの「お経」を連想される方も多いと思います。お経はブッダの教えを体系化して漢訳した仏典ですが、日本人の場合、その意味もわからないまま、なんとなく「ありがたいもの」として受け入れているケースも多いのではないでしょうか。しかしご存じのように、ブッダはインドに生まれた人であり、現地の平易な日常語で人々に語りかけ、自ら発見した道を説いてまわっていました。

『スッタニパータ』『ダンマパダ』は、現地語に近いパーリ語で編纂された最古の仏典の双璧であり、ブッダの教えに最も近づける文献です。難解な漢訳語を介さずに原文から日本語に直接翻訳すると、民衆や権力者と真摯に向き合うブッダの姿、そして驚くほど論理的で科学的、そして実践的なその思想が浮かびあがってきます。

今回の読書会では、『スッタニパータ』と『ダンマパダ』を光文社古典新訳文庫で新訳された今枝由郎さんを迎え、この二書目が伝えているブッダの活動と思想について、また翻訳の意図や工夫についても、たっぷり語って頂きます。

なお、今枝由郎さんは、フランスを拠点としたチベット・ブータン歴史文献学の分野での多大な業績、国内外で最先端の仏教研究に従事された功績をたたえられ、本年度の「仏教伝道文化賞」を受賞されています。これまでのご活動についても貴重なお話をうかがいたいと思います。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会 #95
時を超えて心に響くブッダの言葉、『スッタニパータ』と『ダンマパダ』 訳者・今枝由郎さんを迎えて
『スッタニパータ ブッダの言葉』今枝由郎/訳『ダンマパダ ブッダ 真理の言葉』今枝由郎訳
《日時》2023年10月18日(水)18:30~20:00
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2023年9月27日(水)~2023年10月18日(水)18:30の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。メール配信日:10月16日・18日の2回
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[今枝由郎(いまえだ・よしろう)さんプロフィール]
1947年生まれ。’74年フランス国立科学研究センター(CNRS)研究員となり、’91年より同研究ディレクター、2012年に定年退職。’81–‘90年にはブータン国立図書館顧問も務める。専門はチベット歴史文献学。主な著書に『ブッダが説いた幸せな生き方』『ブータンに魅せられて』、主な訳書に『ブッダが説いたこと』(ワールポラ・ラーフラ)、『チベット仏教王伝 ソンツェン・ガンポ物語』(ソナム・ギェルツェン、監訳)、『スッタニパータ ブッダの言葉』『ダンマパダ ブッダ真実の言葉』『ダライ・ラマ六世恋愛詩集』(共編訳)など。
今枝由郎さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。