2026.03.29

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#120 誇りをかけて戦う男たちの熱い想い。ジャック・ロンドンのボクシング小説集『試合/獰猛なる野生児』の魅力

牧原勝志さん
牧原勝志さん

今年生誕150年を迎える伝説的な作家ジャック・ロンドンは、海洋冒険小説『海の狼』や『野性の呼び声』『白い牙』などでよく知られていますが、スポーツ全般を好んだこともあり、とりわけボクシングとは縁が深く、新聞に試合の記事を数多く書いています。というものの、ボクシングを題材にして小説の形で発表したのはわずか四作だけで、今回の『試合/獰猛なる野生児』にはその四作すべてを収録しました。

愛する女性との結婚を機に引退する若いボクサーが最後の戦いに臨む「試合」。かつてのスター選手で、今は高齢ゆえに試合の組まれることのめったにない主人公が、貧窮のなか若い選手と対戦する「一枚のステーキ」。圧政下のメキシコ人民の苦難を背景に、悲愴な覚悟で戦う無名のボクサー「メキシコ人」。運に恵まれず引退したボクサーの父に、人里離れた山中で育てられ、訓練を受けた息子が主人公の「獰猛なる野生児」。いずれの作品も、抜群のストーリー展開と、ボクサーたちの覚悟と悲哀が細やかに、かつ緊迫感ある筆致で描かれています。今回の読書会では、ボクシングジムに通った経験を活かし翻訳にあたった訳者の牧原勝志さんをお迎えして、本書の魅力について存分に語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#120
誇りをかけて戦う男たちの熱い想い。ジャック・ロンドンのボクシング小説集『試合/獰猛なる野生児』の魅力
訳者・牧原勝志さんを迎えて
『試合/獰猛なる野生児 ボクシング小説集』ジャック・ロンドン/牧原勝志訳
《日時》2026年4月20日(月)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2026年3月29日(日)~2026年4月20日(月)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[牧原勝志(まきはら・かつし)さんプロフィール]
1965年生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。出版編集者、翻訳者。編書に『新編 怪奇幻想の文学』全6巻(紀田順一郎・荒俣宏監修)。植草昌実名義の訳書に『死人街道』(ランズデール)、『予期せぬ結末』全3巻(井上雅彦編、共訳)などがある。
牧原勝志さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。