2025.06.11

これから出る本(2025年7月・8月)

《2025年7月刊》
『エミール2』(ルソー/斉藤悦則 訳)

性の欲求に目覚める思春期をどう過ごすべきか。あらゆる情念の源である自己愛と自尊心を区別し、あわれみの情を育む必要性を説く。信仰と道徳について、ルソー自身の体験をもとに語られる「サヴォワの助任司祭の信仰告白」収録の巻。

『政治的なものの概念』(カール・シュミット/中山元 訳)

ドイツの政治思想家シュミットの代表的著作。政治の本質を「友と敵の区別」であると規定し、友と敵を定義したうえで、政治的なものの考察を深めて理論づけた。ナチス入党前後に改訂、刊行された「ナチス版」(1933年)も収録。

《2025年8月刊》
椿説弓張月ちんせつゆみはりづき1』 『椿説弓張月ちんせつゆみはりづき2』 (曲亭馬琴/葛飾北斎 画/菱岡憲司 訳)

『保元物語』に登場する強弓の武将 源為朝みなもとのためともを主人公とし、日本と琉球を舞台に琉球王国再建の秘史を描く史伝物読本。大ベストセラーとなり読本作者としての地位を確立した。『南総里見八犬伝』と並ぶ代表作。北斎の挿画を全点収録。全5巻。