2025.09.10

これから出る本(2025年10月・11月)

《2025年10月刊》
『ブレシアの飛行機/バケツの騎士』(カフカ/丘沢静也 訳)

本書は、「カフカがカフカになった」といわれる傑作『判決』以前に発表された24編を含む38編の初期の習作を収録した小品集。「これがカフカ?」「長編のための助走かな」……。先入観なしの印象が楽しい、原石のカフカに出会える一冊。

『エミール3』(ルソー/斉藤悦則訳)

エミールが結婚相手に選んだソフィーはどのように育てられたのか? そして結婚が決まった直後に課される二年間の旅の意義とは? 女子教育についての考えが展開される第五編を収録。解説は 淵田仁ふちだまさし氏による「Q&Aで読む『エミール』」。

《2025年11月刊》
『ボヴァリー夫人』(フローベール/太田浩一 訳)

椿説弓張月ちんせつゆみはりづき4』(曲亭馬琴/葛飾北斎 画/菱岡憲司 訳)

王位継承をめぐる争いで 廉夫人れんぶにん、忠臣の毛国鼎もうこくていらは命を落とした。そして寧王女ねいわんにょの絶体絶命の危機を救った為朝は、矇雲もううんを討つべく南風原はえばるへと赴き、利勇りゆうと対面する……。矇雲、利勇、為朝の、知略と謀略がぶつかり合う三つ巴の戦い。