2010.11.20

《書評》『フランケンシュタイン』ー 週刊朝日 2010年11月26日号 

週刊朝日 2010年11月26日号の週刊図書館/人間文庫(評:温水ゆかりさん)欄で、『フランケンシュタイン』を取り上げていただきました。
慟哭の死をなぞった作家シェリーのその後 "俺は孤独で淋しい。伴侶を造れ"と迫る場面だ。この孤独の叫びが痛いほど哀切。 "伴侶(仲間)と一緒なら(連帯の中で)必ず美徳が生まれる"と言うくだりなども、これからの正義の話をしたいサンデル教授が読んだら感涙にむせびそうだ。
cover113.jpgフランケンシュタイン シェリー/小林章夫 訳 定価(本体800円+税)