2018.11.12

「フランケンシュタイン」の著者メアリー・シェリーの劇的な人生が映画化! 『メアリーの総て』、12月15日から全国順次ロードショー!

img_mary_shelley01.jpg
© Parallel Firms (Storm) Limited / Juliet Firm SA / Parallel (Storm) / The British Film Institute2017

「フランケンシュタイン」の著者メアリー・シェリーの劇的な人生を映画化した『メアリーの総て』が、12月15日(土)から東京・シネスイッチ銀座、シネマカリテほかで全国順次公開されます。

娘として、妻として、母として、そして作家として、どの立場から見ても波乱万丈の、劇的(すぎる)な53年の人生をおくったメアリー・シェリー。

img_mary_shelley03.jpg

その名前は怪物のもの、という何割かの誤解は解消されないまま、「知らないひとはいない」と言ってもいいほどの傑作ロングセラー『フランケンシュタイン』を彼女が書き始めたのは18歳のとき。

急進的自由主義者で小説家でもある父ウィリアム・ゴドウィンと女性解放を唱えた思想家の母メアリー・ウルストンクラフトのもとに生まれたが、母はメアリーの出産数日後に亡くなり、父が再婚した継母とは折り合いが悪かった。長じて、父のもとに集まる芸術家のひとりだった、パーシー・シェリー(既婚)と恋に落ちるも、ゴドウィンに大反対され二人はヨーロッパ大陸へ駆け落ちをする(継母の連れ子の義妹と一緒に!)

その義妹がバイロンと知り合い(愛人に)、3人はバイロンの屋敷へ。そこで悪天候が続き、持て余した時間を潰すために、それぞれが幽霊話を披露しようとうことになり、それが『フランケンシュタイン』を書くきっかけになる(なんて)!

人生の前半、まだ『フランケンシュタイン』を世に送り出していない10代までの人生だけで、この濃厚さ。

当時(1800年代)は主に、近代科学の発展がもたらす危機や、啓蒙主義が広まるなかでの人間の幸福、孤独についての問題を提起した作品ですが、21世紀の今日まで、つねに「現代の物語」のように読み継がれてきたのは、読まれ方の多様性につきます。

img_mary_shelley05.gif
メアリー・シェリーと同時代に生きた作家の生没年(光文社古典新訳文庫から出ている英米作家)

作品名ほどは知られてこなかった著者メアリーの人生を知ると、『フランケンシュタイン』の読み方がまた少し変わるかもしれません。ぜひ劇場で『メアリーの総て』をご覧ください。

img_mary_shelley02.jpg
映画『メアリーの総て』
監督:ハイファ・アル=マンスール
出演:エル・ファニング、ダグラス・ブース、スティーブン・ディレイン、ジョアンヌ・フロガット、ベン・ハーディほか
配給 :ギャガ
12月15日(土)から東京・シネスイッチ銀座、シネマカリテほかで全国順次公開
映画『メアリーの総て』ウェブサイト

そして、『フランケンシュタイン』は「作品内容はよく知っているけど、まだ読んだことがない作品ランキング」があったら、おそらく上位にくるだろうと思われる作品のひとつです。未読の方はぜひこの機会に手に取ってみてください!

 

フランケンシュタイン

フランケンシュタイン

  • シェリー/小林章夫 訳
  • 定価(本体800円+税)
  • ISBN:752160
  • 発売日:2010.10.13
  • 電子書籍あり