2021.03.03

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#65 変奏され続ける異類婚の物語!『水の精』訳者・識名章喜さんを迎えて

識名章喜さん

美しい少女の姿をした水の精と人間の騎士の哀しい愛の行方を描いたフケー『水の精(ウンディーネ)』は、貴族から庶民まで19世紀初頭のドイツ中で広く読まれ、作家フケーの代表作となりました。人間の魂を求める精霊、男の裏切り、宿命と愛を貫くことの間での葛藤といったモチーフは後世の作家に受け継がれ、ホフマンによる同名のオペラや、フランスの作家ジロドゥによる戯曲『オンディーヌ』など、様々なジャンルの作品に変奏されてきました。

そして今年3月下旬には、『水の精』の物語の舞台を現代に移して翻案したドイツ映画『水を抱く女』(クリスティアン・ペッツォルト監督)が、全国順次公開となります。第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞している話題作です。

作者自身の恋愛経験をもとに生まれ、多くの作家にインスピレーションを与えてきたドイツロマン派の傑作『水の精』。その色褪せない魅力について、翻訳者の識名章喜先生にお聞きしたいと思います。

今回は(株)彩プロのご厚意により、読書会お申込みの方の中から抽選で3名様に『水を抱く女』ペア鑑賞券をプレゼントいたします。詳細は紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫#65
変奏され続ける異類婚の物語!『水の精』訳者・識名章喜さんを迎えて
《日時》2021年3月24日(水)18:30~20:00
《会場》Zoom(オンライン)※IDとパスワードを当日までにメールでご連絡します。
《参加費》無料
《参加方法》2021年3月3日(水)10:00~3月22日(月)23:59の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。応募人数が予定を超えた時点で締切とさせていただきますのでご了承くださいませ。 ※3月23日(火)以降、ご案内メールを配信いたします。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[識名章喜(しきな・あきよし)さんプロフィール]
1956年東京生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学文学部教授(独文学専攻)。研究領域はドイツ近現代文学、ドイツ語圏のSF。主要訳書に、R・ザフランスキー『E・T・A・ホフマン』、J・ヘルマント『理想郷としての第三帝国』、E・シュタインドルフ『シュターツカペレ・ドレスデン』など。
識名章喜さんのプロフィール詳細(古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』(光文社新書)がある。現在、ひとり出版社を設立準備中。