2021.10.13

これから出る本(11月・12月)

《2021年11月刊》
『未成年1』(ドストエフスキー/亀山郁夫訳)

知識人の貴族ヴェルシーロフと使用人との間に生まれたアルカージー。生い立ちのコンプレックスを抱えた彼は、父の愛を求めながら、富と力を手にする理想を胸にもがく。未成年の魂の遍歴を描くドストエフスキー五大長篇の一つ。(全3巻)

『フロイト、無意識について語る』(フロイト/中山元訳)

精神分析の中心的な概念である無意識について、個人の心理の側面と集団の心理の側面から考察した論文集。意識とは異なる前意識と対比して、快感原則と現実原則、抵抗の概念から説明を試み、さらに社会哲学的、文化論的に考察する6つの論文を収録。


《2021年12月刊》
『イタリア紀行(上・下) 』(ゲーテ/鈴木芳子訳)

長年の憧れであるイタリアに旅立ったゲーテ、37歳。ヴェネツィアからローマ、ナポリ、シチリアへ......。約二年間の旅でふれた美術や自然、人々の生活について書きとめた書簡や日記をもとにした紀行文。「ゲーテをゲーテたらしめた」記念碑的作品。