2023.04.12

これから出る本(2023年5月・6月)

《2023年5月刊》
『ヴェーロチカ/六号室 チェーホフ傑作選』(チェーホフ/浦雅春 訳)

世話になった屋敷の娘に告白されるもどうも心が動かない青年を描く「ヴェーロチカ」、精神科病棟の患者とおしゃべりを続けるうちに周囲との折り合いが悪くなる医師を描く「六号室」など、人間の内面を覗き込んだチェーホフ短篇小説の傑作選。

《2023年6月刊》
『ダンマパダ 真理の言葉』(今枝由郎 訳)

弟子たちに語り継がれ、数百年後にパーリ語で編纂されたブッダの言葉。ブッダ自身の教えにもっとも近づくことができる世界最古の資料で、『スッタニパータ』と双璧をなす。日々の心構えや生き方について、深い洞察に満ちた金言集。

 

《続刊》
『死霊の恋/ヴィシュヌの化身 ゴーティエ恋愛奇譚集』(テオフィル・ゴーティエ/永田千奈 訳)

司祭としての人生が始まる瞬間に絶世の美女の悪魔に見初められた男を描く「死霊の恋」、人妻に片思いする青年とその女性の夫の魂が魔術によって入れ替わってしまう「ヴィシュヌの化身」など、欲望と幻想が美しく混淆する官能の奇譚集。