アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce

  • 生年:1842年
  • 没年:1914?
アメリカのジャーナリスト、作家。オハイオ州の貧農の末っ子に生まれ、16歳から新聞植字工など、職を転々とする。南北戦争(1861〜65年)で北軍に志願し、激戦を経験。除隊後、サンフランシスコの新聞・雑誌に投稿しはじめ、すぐに時評欄を任される。政治家・大実業家などに筆で挑み、その鋭さで「ビター・ビアス(辛辣なビアス)」と呼ばれるようになる。1880年代末には、妻との別居、長男の決闘による死と家庭の不幸が続くが、創作面では本書収録の「アウルクリーク橋の出来事」など代表的短篇を生み出す。1906年『冷笑家用語集』(後に『悪魔の辞典』と改題)出版。1913年アメリカ南部の古戦場を巡る旅に出て、内戦下のメキシコに入った後、消息不明となる。
アンブローズ・ビアス