物語 |
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平清盛を討つべく九州から上洛中の海上で、為朝一行は遭難してしまう。そして舞台は琉球王国に。王妃と結託し悪政を敷く高官 |
内容 |
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異説のおもしろさを知ったであろう馬琴は、通説を勝手に作り変えたり、歴史の裏側を自己流にでっちあげるのではなく、歴史的事実と異説のあいだを想像でつなぐ。そのつなぎ目にこそ腕がふるわれる。しかもそれは異説とはいえ、なにがしかの根拠のある「歴史的事実」のひとつであるから、「勧懲が正しい」おこないでもある。 (訳者) |
刊行予定 |
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前編、後編、続編、拾遺、残編を各巻で刊行。全巻解説付き。 |
第4巻 (拾遺) 11月刊/第5巻 (残編) 12月刊 |
目次 |
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凡例 |
見返し |
序 |
題詞 |
琉球全図 |
口絵 |
鎮西八郎為朝外伝樁説弓張月続編総目録 |
巻之一 |
巻之二 |
巻之三 |
巻之四 |
巻之五 |
巻之六 |
付録 |
解説 菱岡憲司 |
『椿説弓張月3』おもな登場人物しおり |
曲亭馬琴 Kyokutei Bakin |
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[
1767 -
1848 ]
江戸時代の読本作家。深川生まれ。幼少の頃から俳諧、浄瑠璃本、軍記などに親しむ。14歳で主君の松平家を出たのちも仕え先を転々と変えるなど、浮浪の日々を送るが、24歳のとき山東京伝に入門を乞う。25歳で黄表紙の初作『 |
[訳者] 菱岡憲司 Hishioka Kenji |
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1976年、福岡県生まれ。日本近世文学研究者。九州大学大学院博士後期課程単位修得退学。博士(文学)。有明工業高等専門学校准教授などを経て、現在、山口県立大学国際文化学部教授。著書に『大才子 小津久足 伊勢商人の蔵書・国学・紀行文』 (第45回サントリー学芸賞受賞)、『その悩み、古典が解決します。』、『小津久足の文事』、『石水博物館所蔵 小津桂窓書簡集』 (編著) など。 |