2011.09.22

池 央耿さん、森田成也さん、川村 湊さん、貝澤 哉さん–新刊のお知らせ

池 央耿さん、森田成也さん、川村 湊さん、貝澤 哉さんの新しい訳書・著書のご案内です。今月の新刊『カメラ・オブスクーラ』の著者ナボコフの全短篇68篇を収録した一冊も! ぜひ、書店などでお手に取ってご覧ください。

『失われた地平線』 (ジェイムズ・ ヒルトン/著  池 央耿/訳) 河出文庫  2011年9月発売 価格:735円(税込み)
cover_ike-losthorizon.jpg不老不死の人々が住むという、地球に残された最後の楽園、シャングリ・ラ。かの地に不時着したイギリス人領事コンウェイを含む四人の運命やいかに?深い教養を持つ長寿のラマ僧に手厚い看護を受けた彼らが見たものとは!?冒険小説の決定版、ロングセラーが待望の新訳で登場。
『〈資本論〉入門』 (デヴィッド・ハーヴェイ/著  森田成也・中村好孝/訳) 作品社  2011年9月発売 価格:2,940円(税込み)
cover_morita-shihonron.jpg世界的なマルクス・ブームを巻き起こしているハーヴェイ教授の最も世界で読まれている入門書! グローバル経済を読み解く『資本論』の広大な世界へ!
『ナボコフ全短篇』 (ウラジーミル・ナボコフ/著 沼野充義・若島 正・貝澤 哉 他/訳) 作品社  2011年7月発売 価格:8,190円(税込み)
coevr_nabokov-ss.jpg"言葉の魔術師"ナボコフが織りなす華麗なる言語世界と短篇小説の醍醐味を全一巻に集約。英米文学者とロシア文学者との協力により、1920年代から50年代にかけて書かれた、新発見の3篇を含む全68篇を新たに改訳した、決定版短篇全集。
『原発と原爆 「核」の戦後精神史』 (川村 湊/著) 河出書房新社   2011年8月発売 価格:1,365円(税込み)
cover_kawamura-genpatu02.jpg戦後の日本が世界中の人々に本当に伝えるべきこと、それは、被爆=被曝の体験から生まれた文化、原子力による被害の文化である--。ゴジラと放射能恐怖映画から、鉄腕アトム、広瀬隆『東京に原発を!』、吉本隆明『「反核」異論』、黒澤映画『生きものの記録』、『はだしのゲン』、『長崎の鐘』、『風の谷のナウシカ』、『AKIRA』、「原発文学」の数々まで、さまざまな文化現象を世相に重ね合わせながら読み解き、原発と原爆(=「核」)をめぐる時代精神を浮き彫りにする。3・11の破局にいたるまで、私たちはいったい何をしていたのだろうか...。