バンジャマン・コンスタン Benjamin Constant

  • 生年:1767年
  • 没年:1830年
フランスの作家、政治家、思想家。スイス・ローザンヌ生まれ。『征服の精神と簒奪について』『立憲政治講義』『百日天下についての回想』など、数多くの政治的論文のほか、『宗教について』などを出版。小説は『アドルフ』、翻訳戯曲にシラーの『ヴァレンシュタイン』がある。職業軍人だった父とともに、幼少期からヨーロッパ各地を転々とし、イギリス、ドイツの大学に学ぶ。1785年に初のパリ滞在。1797年にフランス国籍取得。生涯、数多くの人妻たちと恋愛を繰り返し、なかでも作家、批評家として高名であったスタール夫人との交際は有名で、夫人がナポレオンから国外追放になった際には、ともに逗留したドイツでゲーテやシラー、シュレーゲルらと交流した。政治家としては変節の連続で、浮き沈みも激しかったが、晩年は王政復古を支持して人気を博し、死去の際には国葬が行われた。
バンジャマン・コンスタン