【冒頭公開中】カミュ『ペスト』を読みやすい新訳で！ 電子書籍も配信中！
コロナ禍で再注目を浴びたカミュの傑作『ペスト』が、ついに光文社古典新訳文庫に登場です！（電子書籍も主要電子書店で配信中！）
仏領アルジェリアのオラン市で突如発生したペスト。街がパニックに陥る一方で、リュー医師ら有志の市民は保健隊を結成し、事態の収拾に奔走するが……。
世界の不条理をペストという死の伝染病に譬え、突然それに見舞われたときに、人間がどのように行動するのかについて書かれた本書。むろんカミュはそれ以前の疫病について下調べしたはずですが、そこに描かれる世界は、このコロナ禍の現代と相似形をなしています。都市封鎖で人と会えなくなる事態、物資の買い占め、病床や埋葬地の不足、医療従事者たちの献身、老人の死、子供の死……。一人の人生においては未曾有の事態であるコロナ禍も、実は綿々と続く歴史の中で時折繰り返される「不条理」の典型でしかないのかもしれません。
フランス文学者・翻訳者として著名で、NHK「100分de名著」で本書の案内役もつとめた中条省平さんの読みやすい新訳で、ぜひこの傑作を味わってください。
「本が好き。」で冒頭を公開中です。約30ページを立ち読みできますので、ぜひご利用ください。
