2022.03.10

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#77 多才な作家ジッドが仕掛ける傑作“犯罪小説”『法王庁の抜け穴』の魅力 訳者・三ツ堀広一郎さんを迎えて

三ツ堀広一郎さん

光文社古典新訳文庫のジッド作品では『狭き門』と『ソヴィエト旅行記』の2タイトルがありますが、今回はまったく趣の異なる小説『法王庁の抜け穴』を取り上げます。

奇蹟によってカトリックに回心したフリーメーソン会員のアンティムと、幽閉されたローマ法王を救い出すという詐欺を企てる詐欺団の首領プロトス。予期せぬ遺産を手にしながらも「無償の行為」に走るラフカディオ。凡庸な道徳と穏健な思想の持ち主である作家ジュリウス……。多様な作中人物が行き交い、それぞれに起こる出来事が複雑に絡みあい、物語は進行します。誰が? なぜ? どのようにして? 詐欺事件の結末はいかに?

実際にあった詐欺事件に着想を得て仕上げた本作品を、ジッドは自作品を分類するジャンルとして「ソチ(茶番劇)」と名づけました。今回の読書会では訳者の三ツ堀広一郎さんをお迎えし、この意図するところも含め本作品の魅力について詳しく語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

 

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会 #77
多才な作家ジッドが仕掛ける傑作“犯罪小説”『法王庁の抜け穴』の魅力 訳者・三ツ堀広一郎さんを迎えて
『法王庁の抜け穴』ジッド/三ツ堀広一郎訳《日時》2022年3月31日(木)18:30~20:00
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2022年3月10日(木)10:30~3月31日(木)17:30の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。応募人数が予定を超えた時点で締切とさせていただきますのでご了承くださいませ。 ※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。メール配信日:3月28日・31日の2回
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[三ツ堀広一郎(みつぼり・こういちろう)さんプロフィール]
1972年生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。同大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。専門は現代フランス文学。訳書に『二十世紀フランス小説』(ドミニク・ラバテ)、『ルイユから遠くはなれて』(レーモン・クノー)、『本当の小説 回想録』(フィリップ・ソレルス)、『レペルトワール』(ミシェル・ビュトール、共訳)がある。
三ツ堀広一郎さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)