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![]() 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編カント/中山 元 訳 |

中山元は在野で活躍する哲学者にして翻訳家。難解な思想を平易かつ鮮やかな日本語に置き換える力には定評がある。その彼が世に問う、斬新な訳業。カントの著作には特有の難解な哲学用語があり、これまで読者を遠ざけてきた。新訳では〈悟性〉〈格率〉などの専門用語をいっさい使わずに翻訳している。この大胆な試みは哲学の翻訳では特筆すべき快挙。いま初めて、カントは、日本で読まれ始める。
作品現代でもなおラジカル
「永遠平和のために」では常備軍の廃止、国際連合の設立を唱える。「啓蒙とは何か」は、他人の意見をあたかも自分のもののように思いこむ弊害を指摘している。他の3編を含め、現在でもなお輝きを失わない、カントの現実的な問題意識に貫かれた論文集。
物語カントが訴える「勇気」
啓蒙とはカントの定義によれば「自分の知性を使って、判断力のない未成年の状態から抜けでること」である。自らの知性を働かせて疑問を抱き、問題を解明し、これまで知らなかったことを知る「勇気を持つ」こと。このカントの主張は、いまも新鮮である。
収録作品
- 啓蒙とは何か――「啓蒙とは何か」という問いに答える
- 世界市民という視点からみた普遍史の理念
- 人類の歴史の憶測的な起源
- 万物の終焉
- 永遠平和のために――哲学的な草案



