
| 作品 |
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| ペテルブルグでの夜会のシーンで始まったナポレオン戦争の物語も、パルチザン戦からクラスノエ、ベレジナの戦いによる勝利で終わりを迎えます。死んでいった者と生き延びた者。「試練の時を生き延びた主人公の内には、死んでいった複数の者たちの精神世界がそのまま息づいていて、彼とともに変わりゆく世界を見ているかのようです」(訳者) |
| 物語 |
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| モスクワからおびき出したナポレオン軍を迎え撃つパルチザン戦で、勇み突撃するペーチャ。そして敗走を重ねたフランス軍は、ついにロシアの地から一掃される。捕虜から解放されたピエールとナターシャの、再会したニコライとマリヤの、そして祖国ロシアの行く末は……。全6巻完結。 |
| 目次 | |
|---|---|
| 戦争と平和6 | |
| 第4部(つづき) | |
| 第3編 | |
| 第4編 | |
| エピローグ | |
| 第1編 | |
| 第2編 | |
| 『戦争と平和』という書物について数言 | |
| 読書ガイド 望月哲男 | |
| レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ Л. Н. Толстой |
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| [ 1828 - 1910 ] ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門の措置は、今に至るまで取り消されていない。主著に『アンナ・カレーニナ』、『戦争と平和』、『復活』など。 |
| [訳者] 望月哲男 Mochizuki Tetsuo |
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| 1951年生まれ。中央学院大学教授。北海道大学名誉教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『「アンナ・カレーニナ」を読む』『ドストエフスキーカフェ-――現代ロシアの文学風景』、『ユーラシア地域大国の文化表象』、訳書に『白痴』『死の家の記録』(ドストエフスキー)、『アンナ・カレーニナ』『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(トルストイ)、『ロマンⅠ、Ⅱ』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルⅡ世暗殺』(ラジンスキー、共訳)、『青い脂』(ソローキン、共訳)など。『アンナ・カレーニナ』でロシア文学翻訳最優秀賞受賞。 |